2019年11月23日土曜日

ブエナフエンテの会

今日は毎年この時期にある”ブエナフエンテ”の会で、スカルラッティのソナタを3曲弾きました。K.77ト短調、K.32ホ長調、K.322イ長調。
K.32とK.322は6弦ギターでも同じ調性で弾けるけど、かなり音を削って&オクターブの上げ下げが必要に。K.77は違う調(オリジナルはニ短調)で弾けるようだけど、イエペスに倣ってト短調に編曲して、ほぼ音を削ることなく弾くことが出来る。
生前のイエペスが紀尾井ホールでK.77の冒頭の音を、ホール全体が楽器になったように響かせて聴かせてくれた音の記憶がずっと残っていて、少しでもその響きに近づきたいとは思うけどとてもできない。①弦の10フレットのレの音と低音は低い方のソの音だけだが、会の主催の宮本氏がイエペスの言葉として教えてくれたのは、「ちゃんとアポヤンドの仕方を知らないと出せないよ」と。
ただアポヤンドするだけなら少し習えばできるだろうけど、1音が聞く人の心に届きずっとそれが記憶の中に残るような音が出せるようなアポヤンドのタッチを、10弦の共鳴を生かしてできるようになりたいものです。



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