2019年11月30日土曜日

耳コピ

最近、生徒さんがYouTubeの動画を見てどうしても挑戦したいという曲が続いた。ピアソラの曲で、編曲譜は未出版。以前だったら諦めてもらっていたが、動画で大体の運指が見られるし、メロディーラインくらいは採れるのではないかと思い、いわゆる”耳コピ”に挑戦。

しかし、もともと聴音をきちんとやったことがないので超悪戦苦闘。結局、ピアノを弾く嫁さんに多大なる協力を得て、耳コピを完成させた。以前にもイエペスの弾くモンサルバーチェのドルチェがどうしても弾きたくて、ピアノ譜を手に入れたけど自分ではどうしようもなくて、音を採ってもらったことがあり助けられた。

今上映されている”マチネの終わりに”の中の菅野作の書き下ろし2曲も、ほとんど嫁さんに手伝ってもらって、たぶん完成形で弾けるようになっている。明日12/1は生徒さん同士のクラスコンサートがあるので、映画版の幸福の硬貨とThe Future Chages The Pastを弾く予定。

今は耳コピ支援ソフトなるものが幾つかあり、自分でやる時はとても助かっている。使っているのはTranscribe!というもので、英語版しかないけど、結構使えると思います。

下のOblivionを生徒さんがどうしても弾きたいといって、耳コピが始まった。奏者のサイトで楽譜とMidiがセット販売されているけどやけに高くて入手する気になれず、のちにフリーで流れているのを見つけた。検証してみると、楽譜は動画とはかなり違う部分もあり、本番の"ノリ”で弾かれている方が良いような気がして、結局ミックスした譜面を作って生徒さんに渡すことにした。

2019年11月25日月曜日

イヤホン

愛用していたBluetoothイヤホンがおだぶつになり、買い換えることに。
コントローラーのところで完全に断線してしまった。多分充電中にコードを踏み付けた状態で、引っ張る力が加わることをしてしまったようだ。

ちょうど替え時かと思い、タイミングとしてはアマゾンの安売り時期だったので、同じメーカーのコードレスを昨夜注文して、今日午後に配送された。
AppleのAirPodsの半額以下だけど、すぐにペアリングできたし、音も充分。操作性は、まだいろいろ試してはないけどかなり使いやすそう。

充電中


2019年11月23日土曜日

ブエナフエンテの会

今日は毎年この時期にある”ブエナフエンテ”の会で、スカルラッティのソナタを3曲弾きました。K.77ト短調、K.32ホ長調、K.322イ長調。
K.32とK.322は6弦ギターでも同じ調性で弾けるけど、かなり音を削って&オクターブの上げ下げが必要に。K.77は違う調(オリジナルはニ短調)で弾けるようだけど、イエペスに倣ってト短調に編曲して、ほぼ音を削ることなく弾くことが出来る。
生前のイエペスが紀尾井ホールでK.77の冒頭の音を、ホール全体が楽器になったように響かせて聴かせてくれた音の記憶がずっと残っていて、少しでもその響きに近づきたいとは思うけどとてもできない。①弦の10フレットのレの音と低音は低い方のソの音だけだが、会の主催の宮本氏がイエペスの言葉として教えてくれたのは、「ちゃんとアポヤンドの仕方を知らないと出せないよ」と。
ただアポヤンドするだけなら少し習えばできるだろうけど、1音が聞く人の心に届きずっとそれが記憶の中に残るような音が出せるようなアポヤンドのタッチを、10弦の共鳴を生かしてできるようになりたいものです。



2019年11月16日土曜日

アルペジオの小品

ずいぶん久々になってしまいました。

話題の映画「マチネの終わりに」の中の「幸福の硬貨」、映画公開日には先行発売されていたサウンドトラックからの耳コピがYouTubeにアップされてました。11/13には、電子楽譜販売サイトで”原曲の音源に基づき編曲した楽譜です”という但し書き付きでピアノ譜が、さらに採譜のギター譜が別サイトでメロ譜として発売されている。どちらも300円台でダウンロード出来るので、正式版が出るのを待てない人はダウンロードしてみるといいと思う。

この「幸福の硬貨」は、どんな事情か詳しく判らないが林版と菅野版の2曲できてしまっている。先に書かれた林そよか版、とてもいい曲だと思うけど、少し難しい部分があるのに比べて、菅野版はわりと弾きやすく書かれているし、福山雅治自身が弾いている事もあってこちらの方がずっと弾かれるようになるのかなと思われます。

原作の中「幸福の硬貨」は、
「その静かなアルペジオの小曲」(第5章)
「・・・《幸福の硬貨》を弾き始めた。その冒頭のアルペジオを聴いた瞬間、・・・」(第9章)
と書かれている。
禁じられた遊びもカバティーナもアルペジオの曲だから、あえて二人の作曲家はアルペジオを避けて書いた???