2015年9月20日日曜日

チェンバロ・レクチャーコンサート

昨年の9月から、立川市の地域振興財団の主催で元N響コンサートマスターの徳永二男氏がナビゲーターとなり毎回演奏家をゲストに迎えてそれぞれの楽器についての歴史や特性などを解説しながらのレクチャーコンサート「徳永二男が案内する『楽器の謎』」というシリーズが開かれている。
2か月に1回のペースであり、これまでヴァイオリン(小林美樹)、フルート(高木綾子)、ピアノ(菊池洋子)、ハープ(吉野直子)、ギター(福田進一)、夏場の7月はなく、昨日が6回目で、チェンバロ(曽根麻矢子)。
福田氏の会に初めて行って、昨日が2度目。チェンバロの2段鍵盤での音の響きの変化や、ジャックと呼ばれるものを実際に一つ取り出しての解説など、演奏と解説がほぼ半分ずつの時間配分だったけれど、なかなか楽しめた。
演奏は大半がチェンバロのソロだったけど、最後に徳永氏とのバッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番が演奏された。ヴァイオリン&ピアノ、バロックヴァイオリン&チェンバロでのバランスで聞きなれているせいか、今回のようにモダンヴァイオリン&チェンバロのバランスの差にちょっと残念な気持ちになった。

昨日は演奏には全く関係のないハプニング?が。前半徳永氏はチェンバロについての解説をしている時に、ステージと最前列の客席の間の通路にゴキブリがうろついていたようで、解説をしながら困ったものだとの発言も。徳永氏が解説を終え、曽根氏の前半の演奏が始まる頃にはいったん姿を隠していたのが、2曲目あたりでステージに現れ、曽根氏の足元付近を通過。演奏に集中していただろうけど視野に入ったようで、明らかに一瞬顔が引きつるがわかった。演奏に支障はきたさなかったが、曽根氏にとっては忘れられないコンサート会場の記憶となったに違いない。

0 件のコメント:

コメントを投稿