2015年8月24日月曜日

初めてハクジュ・ギター・フェスタへ

22日(土)、今年で10回目のHakujuギター・フェスタを初めて聞きに出かけた。
3日間にわたり、毎年テーマを持って開かれる会で、荘村&福田両氏のプロデュースによる会とのこと。今年はスペイン特集で、第1夜にはフラメンコの沖仁氏、聞きに行った第2夜はスペインのギタリス、フランシスコ・ベルニエール氏のソロとソプラノの小林沙羅によるファリャなどの歌曲、第3夜はマドリードの王立音楽院で作曲家として主任教授を務めたアンドン・ガリシア・アブリルに委嘱された曲の初演などと、盛りだくさん。

プログラムと10周年の記念うちわ
うちわの表は荘村&福田のCDと11月のデュオ・リサイタルの宣伝
 
ベルニエール氏、久々に美音の奏者を聞いた。フランスの製作家の楽器のようだけど透明感のある高音が聞けた。ソルの魔笛、バッハのシャコンヌ、グラナドスのアンダルーサ、アブリルの小品、ターレガのグラン・ホタ、最後に福田氏とのソルのデュオOp.54の幻想曲といったプログラム。シャコンヌはブゾーニ(セゴビア)色を排した編曲部分が随所にみられなかなかの名演。グラン・ホタがイエペスのアカデミック?な演奏とは違い、心浮き立つような華やかさがありとても楽しめた。
 
後半は小林沙羅&荘村氏のスペイン歌曲で、ロドリーゴの4つのマドリガル、モンサルバーチェの「5つの黒人のうた」より2曲、ロルカの「スペイン古謡」から4曲、ファリャの7つの民謡というプログラム。美声の持ち主の上、ロルカやファリャでは地声に近い発声もあり、相当の歌い手だと思った。ロルカやファリャはいろいろ聞いてきていて、伴奏のギターがいかにこの2曲にとって重要な役割を果たしているかというのを今回改めて感じた。アンコールにロルカを1曲とドリーブというフランス人作曲家による「カディスの娘たち」という曲で、これが絶品!伴奏もラスゲアードを使い、後半では一番よかった。
オケ版ではアンナ・ネトレプコの絶唱がある
ピアノ版を聞くとギターでラスゲアードを使った方がよく合うような気が


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