2019年1月17日木曜日

トレモロの楽譜

お正月気分も抜けて、通常に戻っている。年末・年始はクラシックの特別番組が多く、今年はマメにチェックして録画してみることが多かった。なかでは、ショスタコーヴィチのレニングラード交響曲を扱ったのが興味深かった。第2次大戦時には、音楽が東西問わずに国威発揚に利用されていたことを多角的にとらえていた。

昨年末から生徒さんの一人が、バリオスの最後のトレモロに取り掛かっている。以前にもトレモロがかなり得意な生徒さんが持ってきたが、その時にも感じたことだが、この曲の
トレモロ側の動きの変化が割と少なく、低音部の動きがやたらと強調されてしまうようなことになる。生徒さん自身が、トレモロ側の音の流れにほとんど気遣いなく、低音部の動きとかなり厄介な運指にほとんど気を取られて弾いているようで、聞いていてどう弾こうとしているのかよく分からない演奏になっていた。
トレモロの曲の楽譜が低音部の動きに合わせて、トレモロ部分は64分音符がいっぱい並んでいるのが一般的な楽譜で、トレモロのメロディーラインの動きがどうなっているのか細かすぎてよく判らないのが一因ではないかと思い、トレモロ側を2分音符や4分音符で表してFinaleで作ってみたところ、かなり参考になったよう。

そして生徒さんが、「こういうのでアルハンブラの楽譜があれば」と一言。

作ってみました。
運指も頑張って入力。短調部分は音を入力するより、運指を入力する方が時間がかかった。
改めて見ると、メロディーラインがよくわかるし、低音の動きも明確に。運指の可能性もかなりあるように思えたけど、定番で出版されているものを参考にしつつ、自分なりに考えて付けた部分も。


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